| カマキリ | 1.カマキリの交尾 |
| 2.カマキリの目 |
カマキリは英語でMantisといいますが、前足の釜を持ち上げている姿から 、お祈りをしているように見えるため、Praying Mantis とも呼ばれています。
1.カマキリの交尾
カマキリの雌は、大型で動きが鈍いのが特徴です。産卵する前になると、腹部が大きくなって全く飛べなくなります。こんな時に、高いところから落ちると、腹部が破れて死んでしまうことがあります。
一方、雄は小型で、すばしっこいのが特徴です。8月から秋にかけて発生します。
関東より南であれば、オオカマキリ、カマキリ、コカマキリ、ハラビロカマキリが普通に見られ、それぞれ草の高さや環境に好みがあって棲みわけをしています。
カマキリの雌は、交尾後に雄のカマキリを食べてしまうのは有名ですが、体力がなくなり動きが鈍くなった雄は、餌とみなされてしまうようです。頭がなくなると雄は活発に交尾行動を始めます。しかし、交尾するごとに雄が食べられるようになると、雄がすぐいなくなってしまいそうですが、雄の中には元気なのもいて、交尾後うまく逃げ延びる者もおり、次の雌と交尾するというしたたかな元気者もいるようです。
ところで、ここ北陸では「秋にカマキリが高い場所に卵(卵のう)を産み付けると大雪になる」という言い伝えがあります。カマキリが大雪を予知するというのです。「そんな馬鹿な」と思っている人も多いと思いますが、ちゃんとデータも揃っています。
とはいうものの、カマキリはどうして大雪を察知することが出来るのでしょうか。湿度や気候の微妙な変化を感じ取ることが出来るのでしょうか。おそらく、昆虫は現在の人間の知恵では測り知ることの出来ない、何かの感覚を持っているのでしょう。それらの解明は君達若い諸君に委ねるとしても、それが解明されるまでは「昆虫の超能力」で片付けられてしまいそうですね。
2.カマキリの目
| 薄い緑色の眼 | 黒っぽい眼 |
カマキリといえば、動くものをすばやく捕らえる草むらの名ハンターですが、その三角の顔の大きな眼は不気味なくらい澄んで見えますね。三角の顔は左右によく動くため、体を動かさずに獲物を見つけることが出来るわけです。
この大きな眼は、近寄ってきた獲物との距離を正確に測り、一気に獲物に襲いかかるために大切なもので、鋭い鎌と共に欠かせません。
皆さん、カマキリの眼をじっくり観察したことがありますか。カマキリの眼は、普段明るいところでは、薄い緑色をしていますが、夜になると、黒っぽい色に変わってしまいます。黒い目をしたカマキリを一度見たことがありますが、色眼鏡をかけたやくざのお兄さんみたいで「ドキッ」とするくらい恐い顔ですよ(上の写真参照)。もっとも、この写真、実は私がいたずらしてフォト・ショップで目を黒く塗りつぶしただけで、実際にはもっと薄い黒色だったように記憶しています。
ところで、夜になると眼が黒くなるのは何故でしょう。じつは、これは人間の眼でも似たようなことが起こっているのです。人間は暗いところに行くと、瞳孔を開いて、入ってくる光の量を多くするよう調節しているため、暗いところでも見えるようになるわけです。
カマキリの眼の場合は、暗くなることによって、眼の色素が表面に集まって来るために、眼が黒くなるのです。黒色は、可視光線を全て吸収するために、暗いところでもよく見えるというわけです。
カマキリのように、昼の眼と夜の眼をもつものには、ウマオイやクツワムシなどがいます。チャンスがあったら確かめておきましょう。